1980年代に登場したファミコンは、日本のゲーム文化を大きく変えた存在です。
しかし、発売から数十年が経った今では、カセットの端子部分に「カビ」が発生して動作しないケースが増えています。
本記事では、ファミコンカセットのカビ対策と掃除方法をわかりやすく解説し、大切な思い出のゲームを長く楽しむためのポイントをご紹介します。
ファミコンカセットにカビが生える原因
湿度と温度による影響
カセット内部の基板や接点部分は金属や樹脂でできており、湿度が高い環境では結露やホコリが付着しやすくなります。
これが長期間放置されることでカビの温床となり、動作不良の原因になります。
保管場所の問題
押し入れや倉庫など、風通しの悪い場所に置かれていると、湿気がこもって劣化が進みます。
特に日本の夏は湿度が高いため、レトロゲーム保存にとって厳しい環境です。
カビを防ぐための保存方法

乾燥剤を活用する
カセットを保管する際は、乾燥剤(シリカゲルなど)を一緒に入れて湿気を吸収させましょう。
ジッパー付きの袋にカセットと乾燥剤を入れるだけで、湿気対策ができます。
温度・湿度管理を徹底する
理想的な保管環境は、室温20℃前後・湿度40〜60%。
エアコンや除湿機を活用し、カビが繁殖しにくい環境を整えることが大切です。
日光や直射日光を避ける
カセットのプラスチック部分は紫外線で劣化しやすいため、直射日光が当たらない場所で保管しましょう。
ファミコンカセットの掃除方法

準備するもの
- 無水エタノール
- 綿棒または柔らかい布
- 小型ドライバー(必要に応じて分解用)
- 乾いたティッシュやクロス
基本的なクリーニング手順
- カセットの接点部分を確認
- 無水エタノールを綿棒に含ませる
- 接点を優しく拭く(強くこすりすぎない)
- 乾いた布で仕上げ拭き これだけで多くの場合、接触不良が改善されます。
しつこい汚れやカビがある場合
どうしても落ちない場合は、分解して内部基板を清掃する方法もあります。
ただし分解にはリスクがあるため、初心者は無理をせず専門業者やレトロゲームショップに依頼するのがおすすめです。
カビが原因で起動しないときの対処法
複数回差し込みを試す
端子を清掃した後でも、最初はうまく起動しない場合があります。
数回抜き差しを繰り返すことで接触が安定し、動作するケースもあります。
端子の劣化に注意
端子部分の金属が腐食している場合、清掃しても改善しないことがあります。
その場合は修理依頼や代替ソフトの購入を検討しましょう。
購入先と注意点
中古ショップやフリマアプリで購入する際は、「端子清掃済み」と書かれているものを選ぶと安心です。
写真で端子部分の状態を確認できるかどうかも重要なチェックポイントです。
まとめ
ファミコンカセットのカビ対策は「湿気を避ける」「定期的に掃除する」の2つが基本です。
無水エタノールと綿棒を使った簡単な清掃で、多くのソフトは復活します。
大切な思い出のゲームを長く楽しむために、ぜひ今回紹介した保存方法と掃除法を実践してみてください。